入会資格

  年齢、性別、経験等不問です。ただし,模擬刀とはいえ真剣に近い居合刀を用いた稽古を行ないますので,それを使用できる程度の体力等は必要です。

 日常の稽古は,すべて自分のペースや体力に合わせて自分で調節します。 

 

入会受付

 随時受付しています。まずは見学・体験をしてみて,入会申し込みをしてください。 

 

見学・体験

 随時ですが、お貸しする道具等の準備の都合上、事前に「お問い合わせ」より連絡をお願いします。実際に居合刀(模擬刀)を使って体験をして頂きます。費用は無料です。
 すでに稽古道具をお持ちの方は、それをご持参ください。また,
角帯や居合帯をお持ちの方はご持参ください。無い場合は,お貸しすることもできますので、併せてその旨ご連絡ください。 

 

稽古に必要なもの

 初めからすべてを揃える必要はありません。正式入会後,改めて下記の用品をご購入ください。購入希望の用品で購入先がわからない方は支部長にお尋ね下さい。
 

   〇 稽古着(居合道衣または剣道衣)・袴(居合道または剣道用)・角帯・足袋
   〇 居合刀(観賞用の美術刀は不可。専門の武道具店で居合練習用の模擬刀を購入してください)
   〇 鞘付き木刀(組太刀の稽古に使用します)
 

※1 真剣は不要です。所持する場合は三段以上とします。

※2 観光地の土産店の店頭でよく売られている観賞用の美術刀は居合道の稽古に用いることはできません。
※3 体験時の服装はジャージ等でも構いませんが、正式入会後は稽古着を着用してください。稽古着に他流の名  

   前が入っていても構いません。下緒の色は自由です。 

 

会費等

 正式入会後の会費は以下の通りです。

 〇 入会金 2,200円  :入会時のみ ただし学生は免除

 〇 年会費 3,400円/年:年度ごとに必要

 〇 月会費 3,000円/月:学生は1,500円

 〇 スポーツ保険:年齢により異なります。須磨支部で一括して払込みます。

  

中山博道の言葉

明治から昭和にかけての著名な武道家であり,戸山流居合道の形の制定にも関わった中山博道は,居合を学ぶ人が陥りやすい誤りについて以下のように述べて,その慢心をいさめています。

「居合自体は一術と雖も対者を予想しない形はないが、普通に於いては一人術の如く主客共に自然に思いがちであり術も簡単である様考えられ、そこに安易感が生じ,只抜き切り差し納めが練れて三、四十本の本数を覚えた程度でこれが居合だとする考え方が多く、しかも一人での修行のため優劣というか勝敗を目的にしていない所謂競争的刺激がない故、一寸ばかり慣れてくると早や一角の器用者然として己れの刀法をと慢じないまでも其れに近い考えになる傾きが非常に多い。」

居合というものは,元来すべての技が相手を想定した形になっているが,普段の稽古においては一人で修練する機会が多いので一人で練習すればいいのだと思いがちであり,技も簡単そうに見えるので,そこに安心感が生まれてしまって,単に刀を抜いたり納めたりが器用にできて技の30や40も覚えてしまうと,それが居合だと誤解してしまうことが多く,おまけに一人で修行するものだから,人と優劣を競うこともなく勝敗を決めることもないために,すこしばかり刀の扱いに慣れると,すっかりのぼせ上って自分のことをひとかどの上級者なのだといわんばかりの態度を示したり,自分は上手なのだと慢心してしまう傾向がよくあるものだ,という意味でしょう。

居合道に限らず,何かの修練に励む人にとっては,まさに至言と思います。