基礎刀法

一．大空斬り

二．半面斬り

三．大袈裟踏みかえ

四．払突き

五．燕返し

六．真空斬り

七．四方斬り

八．正面斬り

  

基本居合 八本
すべての形は，左足から動き始め，刀の返しを済ませてから抜きつけていく。
一の形 前の敵 刀をほぼ真下に返し敵の右甲手､若しくは右脇腹から左肩口に斬り上げ､直ぐ様追い込みながら諸手上段となり真っ向斬り下しにて勝ちを得る。
二の形 右の敵 刀を真横に返し右に体転しながら､右片手横一文字に斬り付け､直ぐ様追い込みながら諸手上段となり真っ向斬り下しにて勝ちを得る。
三の形  左の敵  左に体転しながら刃を上に刀を抜き出し､半身の構えより敵の胸部に刺突､更に敵が上段より斬り下してくる太刀を受け流し､直ぐ様左に体転し流れてくる敵を左袈裟に切り下し勝ちを得る。
四の形  後の敵  刀を縦抜きに抜き出し右回りに後方に体転しながら右片手右袈裟に斬り付け､直ぐ様敵の喉部を突き上げるように追い込みながら諸手上段となり真っ向斬り下しにて勝ちを得る。
五の形 正面の敵  刃を上に刀を前方に抜き出しながら左脇下で切っ先を返し半身刺突の構えより敵の胸部を刺突､直ぐ様諸手上段となり真っ向斬り下しにて勝ちを得る。 
六の形  前、後の敵  前の敵を気で抑えながらすばやく左回りに体転､後方の敵が上段より斬り込んでくる太刀を半身で受け流し足を踏み代えて左袈裟に斬り下し､間髪を入れずに左回りに体転､深く踏み込み前方の敵を真っ向斬り下しにて勝ちを得る。
七の形  前､左､右の敵  全ての敵を気で抑えつつ刀を縦抜きに抜き出し右敵に深く踏み込みながら右片手右袈裟に斬り下し､直ぐ様左回りに体転､深く踏み込み左敵を左袈裟に斬り下し､直ぐ様左脇構えから右回りに体転しながら深く踏み込み前の敵を右袈裟に斬り上げ勝ちを得る。
八の形 前の敵・抜き打ち   間合いの詰まった前の敵を両足を左右にやや広めに開きながら刀を縦に抜き出し諸手上段となり真っ向斬り下しにて勝ちを得る。

本居合 十本
すべての形は右足から動き始め，抜き付けの中で刀を返していく。 

一の形 右の敵 右回りに体転しながら右片手横一文字に敵の胸部に斬り付け､直ぐ様継ぎ足にて諸手上段となり真っ向斬り下す､納刀半ばに於いて敵まだ死せず崩れながらも我が右足を斬り払ってくる太刀を右足を引きながら刀を抜き出し左鎬にて右に打ち払い､直ぐ様諸手中段となり刺突を行い勝ちを得る。
二の形 左斜め前の敵 左斜め前の敵が不意に上段より討ち込んで来る太刀を体を右斜め方向に体転しながら受け流し､流れ来る敵の体方向左に体転しながら左大袈裟に斬り下し､直ぐ様諸手中段となり刺突を行い勝ちを得る。
三の形 前の敵 右足踏み出しつつ刀を前方向に抜き出し諸手中段の構えより敵胸部に刺突､納刀半ばに於いても敵まだ死せず上段より討ち込んで来る太刀を右足を引き寄せ刀を縦抜きに抜き出しながら右斜め上方に打ち払い､直ぐ様左袈裟に斬り下し勝ちを得る。
四の形  前の敵・抜き胴  前の敵が上段より打ち込もうとする際､刀を下に返し敵の左脇下を掻い潜り様に片手右逆袈裟に斬り上げ､直ぐ様左回りに体転真っ向斬り下しにて勝ちを得る。
五の形  前の敵・柄当て  深く踏み込みながら諸手で敵の水月に柄当てを行い､一歩踏み込みながら右片手にて胸部を刺突､さらに追い込みながら諸手上段となり真っ向斬り下しにて勝ちを得る。
六の形  左､右の敵・柄打ち  左足を深く踏み込みながら左敵の柄にかけた甲手を左柄打ちにて打ち砕き､直ぐ様左足に右足を引き寄せながら刀を我が右胸に抱くように右対手に構え片手右袈裟に斬り下し､直ぐ様左回りに体転諸手上段となり左敵を真っ向斬り下しにて勝ちを得る。
七の形  前､後､左､右の敵  一歩右足を踏み出しながら諸手上段となり前の敵の胸部を刺突､刀を引き抜き様左回りに体転諸手上段となり後の敵を真っ向斬り下す､右足を大きく右方向に開きながら左の敵の胸部を諸手横一文字に斬り付け､右足をさらに大きく右に開きながら右の敵が上段から討ち込んで来る太刀を右鎬にて打ち払い左大袈裟に斬り下し勝ちを得る。
八の形  前､後､左､右の敵・逆手突き  一歩右足踏み出しながら右逆手に刀を抜き出し､後の敵の胸部を刺突､直ぐ様右の敵に対し諸逆手に刀を構え胸部を刺突､左回りに体転しながら諸手上段となり右足を踏み込み右袈裟に左の敵を斬り下す､直ぐ様右足を大きく開きながら前の敵が上段より討ち込んで来る太刀を右鎬で打ち払い直ぐ様左袈裟に斬り下し勝ちを得る。
九の形  前複数の敵・重ね斬り  頭の敵を右片手横一文字に斬り､次いで前に踏み込みながら左､右大袈裟に斬り下し､さらに左､右逆袈裟に斬り上げにて切り抜け最後の敵を真っ向斬り下し勝ちを得る。
十の形  前・抜き打ち 間合いの詰まった前の敵を両足を左右にやや広めに開きながら刀を縦に抜き出し諸手上段となり左右袈裟に斬り下し勝ちを得る。